S660チューニング 番外編3 Packaging

  友人は「S660はパッケージングに優れている」と言い、私は「S660のパッケージングは本当に出来が悪い」と言います。話がずーっと噛み合わなかったのですが、その謎が解けたことをここに番外編として記します。

 鍵は、英語↔日本語の翻訳に鍵がありました。


 パッケージングのもとの単語、packageには様々な意味があるようです。よく知られている意味として、「荷物をまとめる、梱包する」というものがあります。日本の自動車雑誌や自動車番組の自動車論評で、"パッケージング"というふうに言われた場合、「4つのタイヤをどこに置き、人間をどこにどう座らせ、エンジンとトランスミッションをどこに配置し、ラゲッジはどこか」という意味で使われます。

 S660のやたらでかいのに何も入らないダッシュボードや、マフラー上の完全に無駄な空間、ヘルメットすら置き場に苦労する実用性のなさ、直立の重心上昇を招くエンジン配置を以て、私は「S660のパッケージングは出来が悪い」と評していました。


 ところが、packageには別の意味として、「商品として宣伝する」というような意味があるようです。"自称"イギリス育ちの友人はそちらの意味でS660を評価したようです。確かに、この日本が衰退していく中で、実用性皆無のミッドシップスポーツカーを国内専売で3万5000台以上も売ったという点では非常に優れています(しかも軽トラ工場で作っているのに)。

 前提とする用語の意味が一致していないと議論としてアンタッチャブルしてしまいますよね。言語は難しいねという話でした。


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