機会がありまして、Twitter繋がりの方のアルピナB3S E46型を運転させていただきました。サーキットもバリバリ走られている方が仕上げた個体で、本人は純正いっていますが少なくとも足は変わっていますしタワーバーもバリバリ入ってました。ブレーキもデカくなってます。オーナーは「サスアームはキャンバーアーム以外は純正だから純正アームだよ!」と言っていたので、それ以外にもバリバリに弄ってあるっぽいです。
まず見た目ですが、今のBMWのような目立つためのエアロではなく、空力付加物を小さくても効くフロントリップとトランクリッドスポイラーに留めており、非常に上品に仕上がっています。アルピナの魅力はガキっぽさがないところだと思います。(よく見るとキャンバー角やら前後車高やらブレーキやら様子が怪しくなっているのですが)
まず助手席に乗せていただきました。驚いたのが、ギャップを踏んだときに進路が全く乱れないことです。もちろん、通常のBMWの3シリーズより突き上げ自体は強いのですが、左右にブレない上に修正舵も全く必要ないのです。少々荒れた高速道路でも真っ直ぐ走ってくれます。師匠曰く、本当に真っ直ぐ走る車というのはほとんど無いのですが、これはその稀有な1台です。ATに関しては、流石に古めかしいトルコン+ロックアップ制御のものですが、オーナーが左足ブレーキ右足アクセルでブリッピングして合わせこんでいました。シフトダウンでショックが出なくて賢いATだなーと思ったのですが、オーナーがうまいだけでした。とはいえ、この時代としてはロックアップ率がかなり高く、洗練されたトランスミッションです。回転数と車速がキレイに比例するのは安心感がありますよね。
ご厚意でなんと運転させていただきました。ありがとうございます。走行距離が12万キロを超えてなお、アルピナでバランス取りされ丁寧に組まれたエンジンは絶好調です。この3400ccのエンジンは、4000回転前後のトルクが太く、ピークパワーではなく実際に走って速いものです。ATも走行距離の割に好調で、丁寧に扱われてきたことがよく分かります。乗った印象としては、やはり直進安定性の良さを感じます。コーナリング中に段差を踏んでも、クルマの向きも進路のズレもほとんどありません。ここまで真っすぐ走ってくれるクルマだと、ルームミラーを見ている時間も長くなり、結果的に安全にも寄与します。突き上げ自体は若干強いのですが、主バネではなく圧側減衰の強さによるもので、FRラリーカー的なセットアップになっています。ボディが弱いクルマではこのようなセットアップは出来ないと聞いているので、やはりE46の評価が高いのはそういうところもあるのでしょうか。そして、リアのロール剛性をさげてトラクションがかかるようなセットアップになっています。Z3というタイヤも相まって、ドライならばかなり踏んでいけるでしょう。
私はこのクルマ、かなり気に入りました。思わずE46の330iっていくら位だっけと調べるくらいに。ここまでこの車がいいのは、オーナーが労力を惜しまずにコンディションの維持・改良を行っているからということもわかっています。1台の気に入った車をずっと乗り続けるというのが良い車趣味だと考えておりますし、私もそういうクルマの遊び方をやってみたいですね。
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